ひろがりでは愛情いっぱいのふれ合いを通し、音楽とともに子どもの身体感覚に働きかける「ふれあい体操」を行っています。 静的弛緩誘導法を基に考案された「ふれあい体操」を、毎日のサービスに取り入れています。体操とはいっても、ラジオ体操のようなものではなく、子どもに、優しく声かけしながら、お腹、背中、腰、頸部、手や足に順に触れていく手技です。
単に身体を動かしたり、さすったりするということではなく、対話したり歌いかけながら触れることにより脳に働きかけます。「ふれあい体操」によって、緊張や拘縮が徐々にゆるんだり、呼吸が楽になり、笑顔が出てくることもあります。その結果、痰が出やすくなったり、食事が楽に摂れるようになることを経験しています。
からだにふれることをくり返すことで、少しずつ身体の各部を意識し、感覚を自覚していくことで、新たな世界が広がります。
ふれあい体操は、医療による治療や訓練とは異なり、子育ての一環として継続していくことが大切です。無理なく楽しく接しながら、生きるチカラを育むことで、障がいが重くても生活の質が向上するようになると思います。デイサービスのない日も、ご家庭でぜひ実践してみてください。 |